公開日時:2025-06-12 更新日時: 2025-06-18

【初心者向け】kabu API × JavaScript(Node.js)で株を買う・売る簡単スクリプト解説

最小限のコードで動かす株の注文〜自動売買の最初の一歩を体感しよう

kabuステーション API(通称:kabu API)を使えば、自分のプログラムから株の売買が可能になります。

とはいえ、

  • 「コードで株を買うって、どうやるの?」
  • 「自動売買の第一歩を踏み出したいけど難しそう…」

といった方も多いはず。

この記事では、JavaScript(Node.js)を使って、kabu API 経由で株を「買う・売る」だけのシンプルなコード例を紹介します。

この記事はこんな方に向けています

  • kabuステーション API(kabu API)で株を自動売買してみたい方
  • 「コードで株を買う」が具体的にどういうことか知りたい方
  • Node.jsでのAPI操作に初挑戦してみたい方
  • Pine Script経験者で、次のステップに進みたい方

最小限のコード例を通じて、 自動売買 の「最初の一歩」が踏み出せるように構成しています。

この記事を通じて、「あ、自分でも株を買えるコードが書けた!」という体験が得られればうれしいです。

JavaScript(Node.js)とは?自動売買に使う言語と実行環境

ここの記事では「JavaScript」というプログラミング言語を使います。
「Node.js」はJavaScriptをパソコンで動かすための環境の名前です。
つまり、Node.js=パソコン上で動くJavaScriptだと思ってください。

この環境で動くスクリプトを書いて、kabu API を使って株を買ったり売ったりします。

Nodeの環境構築(Windows)がまだの方は下記は参考にしてみてください。

公開日時:2025-06-12 / 更新日時:2025-06-18 【初心者向け】WindowsでkabuステーションAPI × Node.jsの環境構築ガイド kabu API × Node.jsの環境構築に入る前に理解すべきことkabuス

またJavaScriptを 自動売買 に利用する上での注意点等はこちらにまとめています。

Pine Script経験者ならスムーズ!JavaScriptとの共通点とは?

TradingView Pine Script を触ったことがある方には、JavaScriptはかなり馴染みやすい構文です。

たとえば以下のような共通点があります:

  • {}で囲むブロック構文
  • =での代入
  • 数値や条件分岐の書き方も似ている

Pineでロジックを書いている方なら、違和感少なくスクリプトを組めるはずです。

kabuステーション APIで株を買うJavaScriptコード例(axios使用)|最小構成で注文を送信

以下が、kabu API で株を買うためのシンプルなJavaScriptコード例です。
公式サンプル(GitHub) をベースに、実用しやすく調整しています。

まずtokenを取得します。

const axios = require("axios");

const data = {
  APIPassword: "********", // 実際のAPIパスワードに置き換えてください
};
const url = "http://localhost:18081/kabusapi/token"; // 検証用

axios
  .post(url, data, {
    headers: {
      "Content-Type": "application/json",
    },
  })
  .then((response) => {
    console.log("レスポンスデータ:", response.data);
  })
  .catch((error) => {
    if (error.response) {
      console.error("APIエラー:", error.response.status, error.response.data);
    } else {
      console.error("通信エラー:", error.message);
    }
  });

✅ 成功時のレスポンス例:

レスポンスデータ: { ResultCode: 0, Token: '************' }

この Token を次の注文リクエストに使用します。

const axios = require("axios");

const token = "*********************"; // 取得したトークンに置き換えてください

var data = {
  Symbol: "9433",
  Exchange: 1,
  SecurityType: 1,
  Side: "2",
  CashMargin: 1,
  DelivType: 2,
  FundType: "AA",
  AccountType: 2,
  Qty: 100,
  FrontOrderType: 20,
  Price: 2762.5,
  ExpireDay: 0,
  ReverseLimitOrder: {
    TriggerSec: 3,
    TriggerPrice: 1600,
    UnderOver: 2,
    AfterHitOrderType: 1,
    AfterHitPrice: 0,
  },
};

// 検証用
axios
  .post("http://localhost:18081/kabusapi/sendorder", data, {
    headers: {
      "Content-Type": "application/json",
      "X-API-KEY": token,
    },
  })
  .then((response) => {
    console.log("注文成功:", response.data);
  })
  .catch((error) => {
    if (error.response) {
      console.error("APIエラー:", error.response.status, error.response.data);
    } else {
      console.error("通信エラー:", error.message);
    }
  });

✅ 成功時のレスポンス例:

注文成功: { Result: 0, OrderId: null }

上記のサンプルコードはあくまで検証用で、実際には注文は通りません。
本番環境で注文を行う場合は、tokenやURLの指定を実際のものに変更する必要があります。

特に注意したいのが、以下のパラメータです:

  • Symbol(銘柄コード)
  • Qty(注文数量)

これらをどう設定するかで、実際にどれくらいの資金を市場に投下するかが決まってきます。

単に「何株買うか」という問題ではなく、口座資金に対するリスク割合や期待値を考慮した調整が必要です。

✅ ロジカルに ロット サイズを決めたい方へ

感覚や勘ではなく、数学的に最適なサイズを導く方法も存在します。
気になる方は、こちらの記事で紹介している「 ケリー基準 」や「バルサラ 破産確率 」なども参考にしてみてください。

kabu API利用時の注意点まとめ|APIキー・ローカル設定の確認ポイント

  • localhost:18080kabuステーションをローカル起動中である必要があります
    • (設定 → API → 有効化済みにする)
  • テスト時は、リアル取引に注意して金額や銘柄を確認しましょう

まとめ:JavaScriptでも株は買える!

この記事で紹介したように、JavaScriptとaxiosを使えば、たったこれだけのコードで株の注文が可能になります。

  • Pine Scriptからのステップアップにも最適
  • 筆者もNode.jsでボット運用中(実績あり)

今後は、売却注文・注文確認・板情報の取得など、さらに応用的な内容も紹介していきます。
まずはこの記事のコードを試して、**「コードで株が買えた!」という体験をしてみてください。

ちなみに:まだ証券口座をお持ちでない方へ

kabuステーション API を使うには、三菱UFJ eスマート証券(旧カブコム)などの対応証券口座が必要です。口座開設は無料で、 API 取引を試したい方にもおすすめです。

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※本記事にはアフィリエイトリンクが含まれています。紹介内容は実体験・調査に基づき、正確さを心がけています。

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