はじめに|ストラテジーって実はカンタン?TradingViewで始める第一歩

「 TradingView のストラテジーって難しそう…」
実はそんなことはなく、あらかじめ用意された機能だけで、すぐに戦略的なトレードを体験できます。
TradingView には、すでに使える売買戦略の“材料”が標準で揃っていて、難しいコードなしでも試せる方法があります。
この記事はこんな方に向けています
- TradingViewのストラテジー機能に興味はあるけど、何から始めればいいか迷っている方
- 難しいコードなしで、シンプルな売買判断を通知で受け取りたい方
- 自動売買にいきなり進むのは不安だけど、まずは戦略的なトレードに挑戦してみたい方
- TradingViewのインジケーターやアラート機能をもっと有効活用したい方
この記事では、
チャート
に
インジケーター
を追加するだけで使える戦略を2つと、応用的に使える戦略を1つ、紹介していきます。
初心者でもすぐ試せる「通知トレード」のやり方の参考になれば幸いです!
そもそも「ストラテジー」って何?TradingViewでの意味と役割

ストラテジーとは、あらかじめルールを決めて、売買タイミングを自動で判断する仕組みのこと。
TradingViewでは「
Pine Script
(パインスクリプト)」という専用言語で独自ロジックも組めます。
…ですが!
実はそこまでやらなくても、あらかじめ用意された「
インジケーター
(プリセット)」を使うだけで、売買判断の通知(アラート)を出すことができるんです。
まずはこの“通知トレード”から始めてみましょう。
【無料で始める】TradingView公式サイトはこちら
※ インジケーター やアラート機能は無料プランでも利用可能です
どれを選べばいいかわからない、という方のために…
以下に「すぐ使える戦略」と「ちょっと応用編」を難易度つきで紹介します。
【初心者OK】TradingViewおすすめストラテジー3選(難易度つき)

どれを選べばいいかわからない、という方のために…
どれから試すべきか迷ったら、まずはこの3つのストラテジーから選んでみましょう。
戦略 | 内容 | 難易度 |
---|---|---|
ボリンジャーバンド 順張り | トレンドに乗って エントリー | ★☆☆(すぐ使える) |
RSI 逆張り | 反発を狙って逆張り | ★☆☆(すぐ使える) |
ブレイクアウト+トレーリングストップ | 利益を伸ばす中級者向け応用戦略(通知・ 自動売買 どちらも可) | ★★★(中級者向け) |
① ボリンジャーバンド順張り|プリセット選ぶだけで即使える!

ボリンジャーバンド は、価格の変動幅を示す人気の インジケーター 。
価格が「上のバンド」を抜けたら上昇トレンド、「下のバンド」を割ったら下落トレンドと判断されやすいです。
▶ 使い方(かんたん)
- チャート上で「インジケーター」をクリック
- 「BB(Bollinger Bands)」を選ぶ(プリセットあり)
- バンドを抜けた時に「アラート」を設定
上抜け買いサイン通知であれば
- BB (20, SMA, close) → Upper(上バンド)
- 交差方法:上に交差
- 値:close(デフォルトでOK)
この設定だけで、チャンスが来たら自動で通知を受け取れるようになります。
「通知が来たら チャート を確認して手動で エントリー する」だけでも、戦略的な取引の第一歩になりますよ。
② RSI逆張り|“買われすぎ・売られすぎ”を狙うシンプル戦略

RSI (Relative Strength Index)は、「今の相場が買われすぎているか/売られすぎているか」を数値で教えてくれる インジケーター 。
▶ 目安とシグナル
- RSIが 70以上 → 買われすぎ → 下がるかも?
- RSIが 30以下 → 売られすぎ → 反発するかも?
▶ 使い方(プリセットでOK)
- インジケーター → 「RSI」を選ぶ(これも標準で用意されています)
- 数値が30/70を超えたときにアラートを設定
下抜け買いサイン(売られすぎ)通知であれば
下記設定で「RSIが30を下に抜けた瞬間にアラート通知」が出ます。
- インジケーター: RSI (14, close)
- 条件: 下に交差(=crossing down)
- 値: 30
トレンドが強くない「もみ合い相場」では、この
RSI
逆張りがとてもよく機能します。
チャートを見る練習にもなるので、初心者にぴったりです。
③ ブレイクアウト×トレーリングストップ|応用で利益を最大化

もう少し発展したアイデアとして、**「ブレイクアウトで エントリー → トレーリングストップで利確」**という戦略があります。
- ブレイクアウト:レンジ(横ばい相場)を抜けたら買い/売り
- トレーリングストップ:利益が出たら利確ラインを自動で引き上げる
この組み合わせで、損失を限定しながら利益は伸ばすことが可能になります。
▶ 通知・自動化にはPine Scriptが必要(中級者向け)
このロジックを通知・自動化するには、 Pine Script でスクリプトを書く必要があります。
「いつかこんなこともできるんだ」とイメージしておくと、 TradingView の使い方が一段と面白くなります。
自動売買も可能?TradingViewと外部連携の可能性

TradingView
単体では、自動的に注文を出すことはできません。
でも、「アラート → 外部ツール連携」で、実質的な自動売買を実現することは可能です。
ただし、設定や開発の難易度は高めなので、まずは通知トレードで仕組みに慣れてから段階的に進めるのがおすすめです。
自動売買 の仕組みや、Webhook連携・ API の使い方はこちらの記事で解説しています。
ストラテジー活用の注意点|日本株の遅延や有料プランもチェック

- 相場は常に変化する → 過去の勝ちパターンが通用しないこともあります
- アラートの遅延、ネット環境の問題など、技術的なリスクも考慮が必要
- 日本株の場合、無料プランでは最大20分の遅延があるため、短期トレードやスキャルピングでは実用性が下がります
遅延の無いリアルタイムデータは有料プランでの追加契約が必要なので、必要な方は検討してみてください
【無料で始める】TradingView公式サイトはこちら
実践前には必ず
- 過去検証(バックテスト)
- 少額での試験運用
- 手動でのフォロー
を徹底しましょう
まとめ|まずはプリセット+アラートでOK!無理なくスタートしよう

TradingView
には、すぐ使える
インジケーター
とアラート機能が標準で備わっています。
最初は
ボリンジャーバンド
や
RSI
を使って、通知ベースの売買判断からスタートしてみましょう。
まずは「できそうなことから」始めてみてください!
- ✅ TradingViewのプリセット戦略は誰でも使える
- ✅ 通知アラートで手動トレードが効率化
- ✅ 本格的な自動化はPine ScriptやAPI連携で
少しずつルールやロジックを組み立てていけば、ゆくゆくは自動化や外部連携にもチャレンジできます。