公開日時:2025-11-03 更新日時: 2025-11-14

TradingViewで使えるRSIの設定と見方|トレード精度を上げるコツ

RSIで“過熱感”と反転のタイミングを見極める設定と見方

RSI (Relative Strength Index)は、相場の買われすぎ・売られすぎを数値化してくれる指標です。

ただし、単純に「70超えで売り」「30未満で買い」だけに頼るとダマシに遭いやすく、逆に判断が迷うこともあります。

RSI の本質は「価格の勢いや行き過ぎを相対的に捉える」こと。

トレンドの方向性だけでなく、反転ポイントや押し目・戻り目を意識したトレードに役立ちます。

💡筆者メモ: RSI は“相場の疲れ具合”を感じ取るツール。クロスだけでなく、トレンドとの組み合わせで活用するとトレード精度が上がります。

公開日時:2025-09-22 / 更新日時:2025-11-25 TradingView無料プランと有料プランを徹底比較|初心者にもわかる特徴・料金・おすすめプラン 初心者向け|TradingViewは無料プランでどこまで使える?TradingV

👥 この記事は誰向け?

  • RSIの基本は知っているが、単純な70/30ルールだけで判断してしまいダマシに悩んでいる人
  • 過熱感や反転ポイントを正確に捉えたいスイング〜デイトレーダー
  • TradingViewでRSIを中心にしたエントリータイミングを分析したい人
  • MACDや移動平均と組み合わせて、勢い+過熱感を同時に確認したい人

📖 この記事でわかること

  • RSIの基本構造と見方のポイント
  • RSIのおすすめ設定例と時間軸ごとの調整方法
  • RSIとMACDの組み合わせで“勢い+過熱感”を確認する方法
  • TradingViewで使えるRSIカスタム設定例(Pine Script v6)
  • ダマシを減らしてトレード精度を上げるための実践的コツ

RSIの基本構造と意味を整理しよう

RSI は「一定期間の値上がり幅と値下がり幅の比率」をもとに算出され、0〜100の範囲で推移します。

項目

内容

RSI ライン

0〜100の値で表現。行き過ぎや反転を相対的に判断

過熱ライン

上限70前後(買われすぎ)、下限30前後(売られすぎ)

中央ライン

50付近は方向感が曖昧な中立ゾーン

実践的に見たいポイント

  • 70以上:買われすぎサイン(反転や調整の可能性)
  • 30以下:売られすぎサイン(押し目買いのチャンス)
  • 50付近:トレンド方向を見極める中立ゾーン

💡コツ:単純に70/30だけで判断せず、トレンド方向や MACD と組み合わせて精度を上げる。

RSIのおすすめ設定例(時間軸ベース)

RSI の期間設定によって感度が変わります。

用途

RSI 期間

特徴

標準(デイリー)

14

デフォルト設定。中期トレード向き

短期トレード

7〜9

反応が早く短期の過熱をキャッチしやすい

長期トレード

21〜28

騙しが少なく、安定したトレンドの過熱感を把握

💡ポイント:期間を短くすると反応は早くなるがダマシが増え、長くするとシグナルは安定するが遅れる。
自分のトレードスタイルに合わせてバックテストで調整するのが現実的です。

実践的な見方:単体で判断せずトレンドと組み合わせる

RSI 単体だと“行き過ぎ”しか分かりません。

トレンド方向や MACD と組み合わせると、より安全な エントリー 判断が可能です。

状況

解釈

上昇トレンド + RSI 50〜70

上昇継続中、押し目買い狙い

上昇トレンド + RSI 70超

上昇トレンドだが過熱、天井警戒

下降トレンド + RSI 30〜50

下降継続中、戻り売り狙い

下降トレンド + RSI 30未満

売られすぎ、底値警戒

RSI+MACDで精度アップ

  • RSI:過熱感を把握
  • MACD:トレンドの勢いを把握

両方を組み合わせると「トレンド方向+反転ポイント」を同時に確認可能。

ダマシを減らし、 エントリー ・利確タイミングの精度が上がります。

RSIダイバージェンスを見逃すな(強い反転シグナル)

RSI には、「価格と逆方向に動く」**ダイバージェンス(乖離)**という重要なサインがあります。

これは多くのトレーダーが見落としがちですが、トレンド転換の予兆として非常に信頼性が高い現象です。

状況

内容

意味

価格が新高値更新 + RSI が下降

強気ダイバージェンス(売りサイン)

価格は上昇しているが、勢いが弱まっている。反転下落の可能性

価格が新安値更新 + RSI が上昇

弱気ダイバージェンス(買いサイン)

価格は下落しているが、下落圧力が緩和。反発上昇の可能性

📊 実際の チャート では「価格だけ上がって RSI が伸びない」場面がよくあります。
このときはトレンドが限界に近づいているサインとして要注意。

💡ポイント:

  • ダイバージェンスは「過熱+勢いの鈍化」の両方を示すサイン
  • RSI70超や30割れの“極端な領域”で出ると特に信頼性が高い
  • MACDや価格構造(高値・安値更新パターン)と合わせると精度UP

💬 筆者メモ
RSI が下降してるのに価格だけ高値更新してたら、それは「勢い切れ」の合図。
“もう一段上”を期待して高値掴みするより、反転への警戒を優先した方が堅実です。

🔍 TradingView では、 RSI と価格のピーク/ボトムを線で結んで視覚的に確認するとわかりやすいです。
自作スクリプトに「直近2高値の RSI 比較」を入れると、自動検出も可能です。

実践編:RSIカスタムストラテジー作成

プリセットの RSI だけでなく、カスタムストラテジーとして作ると応用力が高まります

TradingViewで使えるRSI表示+ダイバージェンス例(Pine Script v6)

//@version=6
indicator("RSI Divergence Pro", overlay=false, max_labels_count=500)

// === 入力 ===
rsiLength = input.int(14, "RSI期間", minval=1)
lookback = input.int(5, "ピボット比較バー数", minval=1)
rsiOverbought = input.int(70, "RSI買われすぎ", minval=50, maxval=90)
rsiOversold = input.int(30, "RSI売られすぎ", minval=10, maxval=50)

// === RSI計算 ===
rsi = ta.rsi(close, rsiLength)

// === ピボット検出 ===
bearPivot = ta.pivothigh(high, lookback, lookback)
bullPivot = ta.pivotlow(low, lookback, lookback)

// === ダイバージェンス判定 ===
var float prevBearRsi = na
var float prevBullRsi = na
var float prevBearPrice = na
var float prevBullPrice = na

bearDiv = false
bullDiv = false

if not na(bearPivot)
    if not na(prevBearRsi)
        bearDiv := high[lookback] > prevBearPrice and rsi[lookback] < prevBearRsi and rsi[lookback] > rsiOverbought
    prevBearRsi := rsi[lookback]
    prevBearPrice := high[lookback]

if not na(bullPivot)
    if not na(prevBullRsi)
        bullDiv := low[lookback] < prevBullPrice and rsi[lookback] > prevBullRsi and rsi[lookback] < rsiOversold
    prevBullRsi := rsi[lookback]
    prevBullPrice := low[lookback]

// === RSI描画 ===
plot(rsi, title="RSI", color=color.new(color.blue, 0))
hline(rsiOverbought, "Overbought", color=color.new(color.red, 50))
hline(rsiOversold, "Oversold", color=color.new(color.green, 50))
hline(50, "Mid", color=color.new(color.gray, 70))

// === ダイバージェンスシグナル描画 ===
plotshape(bearDiv, title="Bear Div", style=shape.triangledown, location=location.abovebar, color=color.red, size=size.small, text="DIV↓")
plotshape(bullDiv, title="Bull Div", style=shape.triangleup, location=location.belowbar, color=color.lime, size=size.small, text="DIV↑")

// === アラート ===
alertcondition(bearDiv, "Bearish Divergence", "売りサイン:RSIダイバージェンス検出")
alertcondition(bullDiv, "Bullish Divergence", "買いサイン:RSIダイバージェンス検出")
  • 他の指標と組み合わせて実装 → ダマシの少ないエントリーや利確のタイミングを自由に調整
  • バックテストで戦略評価 → 過去相場で精度や損益を検証
  • 通知機能を組み合わせる → 自動でアラート・発注まで可能

まとめ:RSIは“過熱感と反転”を読む相棒

  • 単純な70/30ルールだけで判断せず、トレンドと組み合わせる
  • 期間設定は短期/中期/長期で調整
  • MACDや他指標と併用すると、ダマシを減らしトレード精度が向上

RSI は、ただのオーバー買い/売りの目安ではなく、相場の疲れ具合や反転の可能性を感じ取る感覚系指標です。

慣れてくると、数値だけでなく チャート 上の動きからも直感的に反転ポイントを判断できるようになります。

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※本記事にはアフィリエイトリンクが含まれています。紹介内容は実体験・調査に基づき、正確さを心がけています。

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  • RSI

    買われすぎ・売られすぎを判断するテクニカル指標。一般に70以上で買われすぎ、30以下で売られすぎとされる

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    2本の移動平均線の差から作られるトレンド系指標。売買のタイミングやトレンド転換を視覚的にとらえるのに使われる

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    新たにポジションを持ち、トレードを開始すること。「買い」または「売り」で相場に参入する行為を指す。

  • チャート

    株価や出来高などの値動きを視覚的に表示するグラフ。ローソク足・ライン・バーチャートなどがあり、テクニカル分析の基本となる

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